早いもので3月11日からもうすぐ1年が経とうとしています。
あの日を境に様々な経験をし、色々なことを考え、大袈裟に言えば今までの生き方までも変えるきっかけとなりました。
当たり前な日常がこんなにも有難く感じたことはありませんでした。帰る場所・住む場所があること、スイッチをつければ電気がつくこと、水道をひねれば水がでてくること、食べたい時に食べたいものがあること、支えあう家族がいること。
そんな時テレビから見える被災地の状況にいつも胸が張り裂けそうになります。今なお多くの人が寒い仮設住宅で過ごしていると思うと、なんて自分たちは贅沢なんだろう…と感じざるを得ません。
自分には何ができるのだろう。一人の人間として、看護師として震災後からずっと感じ続けています。今でも時々感じる無力感があります。
日々のことに感謝をし、あの日を忘れないこと。自分の置かれている状況に慣れ、投げやりになったり、忘れがちになる時、ふと立ち止まって考える習慣が身に付きました。決して忘れてはいけないのだと自分に言い聞かせ、くじけそうになる時、ふと頭をよぎります。自分よりも酷い状況の中で踏ん張って、ひたむきに生きている人たちがいる。応援しなくてはいけないのに励まされていることに若干矛盾を感じますが、それが現実です。
仕事をしていると日々の業務に追われがちになっていますが、恵まれている今の自分のいる環境や立場で精一杯生きていこうと思います。
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