私は、手術があるときは手術室の看護師として手術に携わっています。今回は当院の無影燈の紹介をします。
手術室の室内には手術を行うために必要な手術機器・器具がたくさんあり、ひとつひとつが精密で高額なものが多く、取り扱いには十分な注意が必要になります。近年、医療機器・器具は医療の進歩とともに、より小型化され、操作手順も簡素化されつつあります。
そのなかにあって無影燈は、むかしとほぼ変わらない形状で手術視野を明るく照らしています。無影燈は手術室には絶対欠かせない照明器具のひとつであり、影をつくらず、自然光に近く長時間照明しても温度が上がらないように作られています。天井に設置されているのでアームを動かしながら照らしたい位置(部位)まで動かし、焦点を合わせます。操作は簡単なのですが、動かすとなるとこれが以外と重く、手術の準備段階できれいに拭きあげ、点灯状態(球が切れていたら交換)を確認したあと、照らしたい位置に調整します。
手術中、大きく動かさないまでも細かな動きはあるため、そのつど調整しています。 要求されている部位に、焦点をうまく合わせられるといいのですが、とことん駄目なときもあり、そんなときは滅菌済の「取っ手」を渡し、先生自ら調整していただくこともあります。
開設以来の無影橙ですが、いまだ現役! 活躍中です。上手に微調整できない、そんなときは、無影橙に遊ばれているような気がします(笑)。
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