高齢者の生活についてあらためて思うこと
私には義理の祖父母がいます。今まで長い間二人でずっと生活していました。今年のお正月に祖父母の家に遊びに行きました。ところが祖母は体調を悪くしてしまったせいでゴミや食べ物、着替えなどが片づけられずにそのままの状態になっていました。祖母は他人が自宅に入ることを嫌がるのですが、この時ばかりは、義母と一緒に少し掃除をしました。汚れてしまった部屋をみてちょっとびっくりしてしまいました。とても2人での生活が成り立っているようには思えませんでした。
私たち看護師は、入院中の患者さんの退院調整等を病棟で行っています。現在は高齢者同士や高齢者が一人で生活しているという環境がとても多いです。病棟の看護師の私たちが実際に退院前にご自宅を訪問することはありません。しかし、ご本人やご家族、ケアマネージャーの方と話し合って退院調整を行なったり、
介護サービスの提案などをします。今まで私の身近な高齢者は他の家族と生活していたので一人暮らしなどの実態を自分の目でみることがありませんでした。しかし、今回の祖母の体調不良という事態がどういう生活になってしまうものかを目の当たりにしたことで高齢者の生活について改めて考えさせられました。自分が思っていたより、入院中の生活と自宅へ帰ったときの生活は違うと感じました。
手助けしてくれる家族と一緒に生活できることが一番いいのかもしれませんが、難しい事情の方もたくさんいらっしゃるので、それを踏まえた退院調整をもっと考えられるようにしたいと思いました。
その後祖父母2人とも調子が悪くなり入院して、現在は、介護サービスを利用しながら義父宅で過ごしたり、ショートステイなどを利用し過ごしています。もう祖父母二人暮らしには戻れないかもしれませんが、家族と一緒に過ごす時間が増えて違う楽しみができたらいいなと思っています。
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