みなさんこんにちは。
私はスズキ病院に就職して、間もなく2年目を迎える看護師です。
山形出身で看護学校入学と同時に東京に出てきました。東京に出てきて4年目となる今年、母が股関節を人工骨頭に替える手術を行いました。今山形に居るのは父と母の2人だけ。そのため、手術の準備や家のことをするのは父だけです。心配になり父に電話すると「大丈夫、大丈夫」と笑っていました。父は仕事一筋の人で、弱音を吐くタイプではないため、心配になり手術前に一度実家に帰省。父に話しを聞くと、手術内容や手術後の経過、退院後の生活についての説明が、病院の看護師からあったと言うものの内容は全く覚えておらず、「足を曲げないような生活になるって言われなかった?」と尋ねると「あー言われたような」という返答。看護学生の時に母と同じように手術を受けられた方を受け持たせて頂いたことがあったため、父に改めて一つ一つ手術後の生活について話しをしました。そして無事に手術が終了し、1ヵ月後に退院。今は自宅でのんびりと過ごしています。
退院するにあたり、股関節に負担がかからないように家の中を改修したり、ベッドを購入したりと大忙しでした。私が看護師だったため、入院してすぐに、退院後に向けて環境を整えていたため、すんなりと自宅に戻ってくることができました。退院後の生活について見当がついていたため事前に動くことができましたが、もし身内に私のような医療関係者がいなかった場合、父はきっと退院後の生活が想像できず、母にとっては生活しにくい環境だっただろうと思います。看護師の話しを覚えていない段階で、きっと退院日の調整すら難航していたかもしれません。
今回の母の入院を通して、家族にとって今のことで頭がいっぱいになり、入院の説明を行ってもあまり覚えていないことが身をもってわかりました。私もご家族の方に入院案内を行うことがあります。今回の経験を活かし、家族の方の気持ちが落ち着いてから、改めて説明をすることで、入院中そして退院後も安楽に過ごしてもらえるよう努めていきたいと思います。
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