2015年10月、院内研究発表会において看護研究を発表させていただきました。
研究への取り組みは、新人の頃に取り組んで以来、機会がなかったため全く自信がありませんでした。しかし、研究メンバーの仲間も皆同じ思いであり、「やるからにはやってよかったと思える看護研究をしよう」と話し合い、日頃の患者さんとの関わりの中で何とかしたいと思っていた「酸素マスクのゴム紐の固定方法の検討」について取り組むことにしました。
実際に酸素マスクのゴム紐のせいで、耳介発赤が出現している患者さんが過去にいたこともあり、また当院では酸素マスクを使用している患者さんは少なくありません。
「今回の看護研究で作成したマスクの固定紐を、できれば今後も継続して当院で使用できるようにしたい」という目標を持ち、取り組みました。
研究を始めてすぐに、予想はしていましたが、先行研究が膨大にあり、当院で使用できる安価で簡単な方法はないか、形にするまでに時間がかかり大変でした。次に、形にしたものを実際に使用してみて感想・実績・改良点などを出し、資料を作成し、何度も修正を行いました。
他のスタッフ皆の協力もあり、やっと研究発表ができる結果を導き出し、無事院内発表を終え、1位に選ばれることができました。メンバー同士、困ったときには遠慮することなく相談でき、皆が積極的に参加したことで、看護研究というものがどのような流れでどのように自分たちで作り上げていくのか、少しですが理解することができ、良い経験となりました。
看護研究を終えた現在は、研究結果で出たマスクの固定紐の欠点をさらに改善し、少しでも良いものを患者さんに使用できるよう、新たに取り組んでいるところです。
マスクの固定紐だけに限らず、これからも、どのようにしたら目の前にいる患者さんに苦痛のない安全なケアを提供できるか、常に考えることができる看護師を目指したいと改めて感じています。
|