私は看護師7年目になります。
今までは急性期病院でフルに働いていましたが、看護師の他に総合格闘技を行っており、プロとして活動するために前の病院を退職して、非常勤としてスズキ病院に入職しました。
外来に配属となり、今まで行っていた急性期の入院患者さんのケアとでは業務の違いに戸惑いました。また内視鏡室での介助や処置など慣れない業務に悩んだ時期もありました。
今では先輩方や先生のご指導のおかげで業務にも慣れてきたように思います。
そして看護師の仕事をしながら格闘技の練習時間も確保でき、試合にも継続的に参加できています。
試合前は毎回10kg前後の減量や追い込みの練習となります。減量はダイエットと違い、計量時に規定の契約体重以下であればいいので10kgと言っても脂肪などを落とすのは大体4kg前後になり、残りの6kgは水分で落とします。私は普段の体重は72kgですが、試合は大体2か月前に決まるのでそこから食事節制を開始します。食事節制といっても極端にカロリー制限をすると筋肉量も落ちる為エネルギーのバランスを変えます。1日の総摂取カロリーを1600kcalに設定して、このうちの60%を炭水化物、30%をタンパク質、10%を脂質にします。また摂取するタイミングも重要で、朝・昼に炭水化物を摂取して、夕は運動前のみ摂取します。お菓子類や揚げ物などはこの時期はほぼ取らなくなります。この食生活を続けると1か月で体重が大体4kg前後落ちます。この時点で体重は67-8kgの間で体脂肪は10%を切るぐらいになりますが、ここからさらに脂肪の摂取を控えて66kg台まで落とします。計量の1週間前になったら汗を出やすくするため塩分摂取を1日2g程度まで落とし、3日前から残渣が少ない食事に切り替えます。計量24時間前になったら水抜きという作業に入ります。汗をだして水分で規定体重まで落とす方法です。メリットは計量後にすぐ体重を戻すことができることですが、デメリットとして調整を失敗すると規定体重まで落ちないことがあります。私は半身浴を1時間1セットで4回入り前日の夜に62kg台まで落とし、当日の朝に61.2kgまで落とします。この間は意図的に脱水状態にするため体調が悪くなり、瞼も閉じられなくなりますが試合の為に耐えます。計量後はリカバリーといって元の体重に戻しますが、ここで好き勝手に食べてしまうと浮腫みが激しくなり動けなくなってしまうため、炭水化物を中心に塩分摂取を控えて67kgまで戻します。
ここまで行ってやっと試合に出ることができます。試合の勝ち負けは普段の練習だけでなく体調管理も重要となってきます。練習や減量などやることは多いですが仕事との両立を行い目標に向かって日々頑張っていきます。
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