2005.8.26

看護師になって
2病棟看護師  後藤 真澄

「随分健康的になったね」久しぶりに田舎に帰ったり、昔の私を知る友人達に会ったりすると必ずこんな言葉から始まる。 見た目が変わった(太った)のは十分わかっている。傷つけないように遠回しに言っているのだろうが、ものすごく気にしてしまう。「健康的になった」と言われるのは正直うれしい。以前はよく入院をし、ひどい年には年に2〜3回入院という事があった。看護師を目指していた学生時代は先生にも心配され、先輩看護師にも「病弱ですぐに入院してしまうあなたには無理な仕事」と言われ続けてきた。両親にもよく心配をかけたものだった。手術も何回かした事もあったし、普通にしていても顔色が悪く常に心配されていた時期もあった。

 こんな私が看護師になれるとは思わなかった。現在はとても健康的。健康で仕事できているからこそ今の自分があると思う。人の命を預かるという責任ある仕事に就き、精神的にも身体的にも強くなれてきている今、まだまだ未熟な看護師ではあるが、患者さまから言われる「ありがとう」という言葉を真摯に受けとめながら、向上して行けたらと思う。

 看護師には目に見える看護と、目に見えないけれど確実に存在する心の看護がある。心の看護が十分できるよう、自分自身の心の豊かさも積み重ねて行きたい。
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