2006.3.23

1分は何秒?
病棟看護師  小原 睦

 何度も止めてしまう目覚し時計・・・。私の一日はあわただしく始まります。子供たちの支度を済ませ、起こして朝食を食べさせます。宿題を始める小学生。えっー、やってなかったのぉー!?
 なかなか目覚めず目を閉じたまま食べさせられる保育園児。むせ込みなく食べられています。休む暇もなく自転車に乗せられ、転倒することもなく保育園へ到着です。子供を預け超スピードで駅へ向かいます。もう少し早く活動できればこんなにあわただしくなく済むのに・・・と毎日後悔をしています。

 話は変わりますが朝日新聞に“1分はあなたにとって何秒?”という記事が掲載されていました。東京女子医科大東医療センターの教授がお年寄りに時計を見ずに1分を数えてもらい実際の1分と比較したそうです。“1分”と言ったときが実は75秒だったとするとその人は一見のんびりに見えるが結果的には時間におわれることになる。なぜなら“1時間過ぎたかな”と思って時計を見ると実際には1時間15分経過をしているからだ。こうした人を“せかせか組”と名付け、逆に60秒未満で数え終わってしまう人は時計を見たときいつでもゆとりが持てる。こうした人を“ゆったり組”と呼び、せかせか組とゆったり組の5年後生存率を比較したところ、ゆったり組のポイントが高く、冠動脈疾患や脳梗塞の発症頻度も低かったという内容でした。私の毎朝のあわただしさについて考えてみました。きっとせかせか組なんだろうなと思いながら1分を数えてみました。何度やってみても60秒未満でした。ゆったり組・・・?

 お年寄りのデータなので私には適していないのでしょうか。とにかく朝早く起きる努力を続けて、ゆったりとした生活を送れるようにしたいと思います。皆さんは“ゆったり組”? “せかせか組”? 数えてみてください。
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