2006.10.20

噂のバリ腹
2病棟看護師 北島瑞恵

 突然ですが、みなさんは、バリ島に行ったことがありますか?そして好きですか?私は3回しか行ったことがないのですが、すでにその魅力にどっぷりはまってしまった一人です。綺麗な海に、綺麗な空、そして豊かな緑。大自然に囲まれ、気候は暖かく、のんびりとした時間が流れる・・・癒しの楽園です。

 バリ島は南国、東南アジアの国です。コレラ、肝炎、破傷風など、かかったら、やはり怖い病気は多いのですが、普通の旅行者が一度はかかると言われているのが、“下痢”です。通称“バリ腹”と呼ばれています。バリに到着した2〜3日後より、下痢便が出始め、バリ腹の洗礼を受けることとなります。生水は避け、ミネラルウォーターを買い飲むこと、とガイドブック等に書かれていますが、プールや海の水、うがいの水、フルーツ、サラダ。ジュースの氷、と、あらゆる所に原因があります。そして、暑さと旅の疲れが重なり、お腹を壊すことが多いそうです。 一緒に行った友人は、私と同様に、「食べる」「飲む」が大好きで、綺麗で安心なホテルのレストランよりも、ローカルな食堂や屋台を好み、平気で食べてしまいます。その結果、二人は同時に、噂の“バリ腹”に侵されてしまうのです。トイレは二人で交互に入りびたり、外出先で、ひどいときには、30分から1時間ごとに、トイレを探すことに。同じことが日本で起こったとき、トイレを探し、借りることは、容易ですが、バリではそうはいきません。懸命に覚えた「トイレを貸してください」の言葉と、お腹を押さえて苦笑い。いろんなところで、トイレを借りまくったことを覚えています。
 日本から、持参した正露丸や、下痢止めは、全く効かず、バリの病院も初体験。(小さな診療所みたいなところ)ナースはいなく、女性のドクターが一人と、受付の人が二人。ドクターは片言の日本語を話し、血圧を測って、お腹の音を聞き、薬を処方してくれました。抗菌剤と下痢止めだったようです。こんな状態でしたが、二人で計画していたラフティングや寺院観光などのやりたいことも、こなしつつ、日本へ帰国。帰国後一週間くらいでバリ腹は完治。バリ腹のおかげか、いろんなものを、たくさん食べて、たくさん飲んだのに、体重が2キロ減っていたのには、びっくりでした。

 なんだか、旅行記みたいになってしまいましたが、バリ島はとても素敵なところなのです!!バリ腹を恐れず、バリ島の魅力を感じに行ってみませんか?
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