2006.11.24

子供のストレス、私のストレス?
外来(内視鏡室)看護師  坂本 里夏子

 私が参考にしている本に、「ストレス」とは、生きて行く上で感じる刺激の事で、暑さや寒さ、光や音など物理的な物や対人関係による心理的な物から受ける全ての刺激を呼び、心地よい音楽の様な「いい刺激」と、耳障りな雑音の様な「悪い刺激」があると言います。

 私達は日々の生活の中で喜んだり、幸福感を味わったり、また、悲しんだり、怒ったり、恐怖を感じたり色々な感情を抱きます。そして「悲しみ・つらさ・怒り・恐怖」は負の感情であり、たくさん感じるとストレスが溜まると言います。子供も同様に不快に思うことが多いと負のストレスを感じる、とあります。 私の息子は6歳になります。4,5歳の頃は、自分の言いたいことが上手に伝えられず、もどかしい思いがあったようです。しかし、今は友達と喧嘩した事、保育園の出来事など私に聞いてもらいたい事があるとなんでも話すようになり、これも成長かなーと感じています。私は、「子供が抱えた辛さや悲しみのストレス」は出来るだけ取り除いてあげたいと思っています。しかし、子供があれこれと思い悩んだり、友達との関わり解決したり、ステップアップしていく姿を成長過程として見守る姿勢も大切だと思います。また、子供がストレスを乗り越える原動力となるのは「あれができるとかっこいい」「あのお兄ちゃんみたいになりたい」と目指す人に近づきたいという強い気持ちからとも思います。私は息子の空手の練習に付き合って励ましたり、公園で一緒に遊んだり、ストレスが発散できるように心掛けています。私自身、息子から学ぶことも多く、日々反省する毎日ですが、息子がつまずいた時はヒントを与えてフォローしたり、息子のプライドを尊重し手を出しすぎないようになどをこころがけています。嫌なことに正面から向き合い、それを乗り越える努力の積み重ねが子供のたくましい心を育むのだと思います。それが子供の自信につながると思うからです。そして、息子が疲れて甘えてきた時は「ギュッ」と強く抱きしめ、暖かく包み込んであげようと思っています。何処の親でも同じ想いと思いますが、ストレス社会に打ち勝つ精神的にも肉体的にも強い子供に育つよう、夫と二人三脚で頑張って育てて行きたいと思います。

 さて、私の方ですが仕事と家庭の両立は毎日が時間との戦いで大変です。配属されたばかりの頃は続けられるか不安で、眠れない夜もありました。解らない事は先輩や先生に聞き、技術的な部分は見て参考にし、自分なりに努力をしました。しばらくすると序々に楽しくなり、自信をもって内視鏡の介助ができるようになりました。いろいろありましたが、私のストレス解消法は友達とわいわい騒いだり、食べ歩きをしたり、子供と遊んだりすることで日々のストレスを残さないように発散しています。一番は子供の寝顔を見る事。その日の疲れが一瞬で取れて明日への活力になるのです。これからも親子でストレスを溜めないようにし、楽しく仕事が出来、事故やトラブルが起きないように頑張って行きたいと思います。
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