2008.3.4

チームワーク
病棟看護師 森本ひとみ

 看護師の資格を所得して25年以上、殆んどの年月を医療機関で過ごしてきました。

 大学病院、総合病院、民間の小さな病院、訪問看護施設などを経験して、約6年前から浩生会スズキ病院にお世話になっています。
 今まで経験した中で、ここスズキ病院ほどスタッフの人間関係が良く働きやすい職場はない、と思っていることについて一言。 女性が多い職場ですから、一般に言われているような女性同士の軋轢はゼロではありませんが、スタッフはお互いに協力し合い、患者さまの看護に頑張っています。
 私がまだ看護学生の頃、国立病院で病院実習をさせてもらった時のことです。そこの病棟はスタッフの仲が悪いのか、私たち学生がいるにも関わらずナースステーションで悪口の言い合い。傍で見ていてハラハラドキドキ、あんなに怒った顔で病室に行くのかと思ったら、こんな病院には入院したくないと思ってしまいました。どんなに最新の医療機器が揃っていても、どんなに有名な病院であっても、スタッフの関係が悪い病院では患者さまに喜んでいただけるような医療や看護の提供はできないのではないかと思います。 しかし、関係が良いだけに、それはそれで難点もあるように思います。関係を壊したくないためにお互いが注意しあうことに躊躇してしまうこと。そして私語が多くなる傾向になってしまうことです。看護部長からよく言われます。「私語を慎み、業務に集中しなさい」と…。私は根っからのおしゃべりのため、いつも反省しきりです。注意しあうことに関しては、私はスタッフの中では年長さんなので、躊躇することはあまりないのですが、先輩や同輩に注意するのを躊躇しているのではないかと思われる場面を時折見かけることもあります。 人に注意をする、ということは大変難しく、出来れば避けて通りたい場面ですが、職場仲間なのですから仲良し小良しでは成長した大人の関係とは言えないと思います。 相手のことを思うのであれば…、よりよい看護に結びつけたいと思うのであれば…、先輩・同輩はこの際関係なく、勇気を持って、お互いに注意しあえることが大切なのではないかと思います。 それには、言いやすい環境作りが大切だと考えます。

 今後は難点を克服し、更に働きやすい病院になるように、年長さんとしての役割に努力していかなければと思います。チームワークが良いことは、スポーツと同じで“強み”です。 スズキ病院の強みの1つに“真のチームワークの良さ”を挙げられるように、頑張ります。
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