2008.5.13

外来看護師のお仕事
外来看護師  渡辺美代子

 当院の外来は、看護師8名、ナースエイド(看護補助者)2名の総勢10名です。外来業務、在宅診療業務、内視鏡業務を行っています。

 診療介助を行う看護師は、患者さまの診療に必要な記録類、検査結果などを事前に準備したり、診察中は、患者さまが医師に伝えたい事、質問などが十分に伝えられるような環境づくりに気を配っています。特に新患の方は緊張されて診察室に入ってこられると思うので話しやすい雰囲気を作るようにしています。
 また、患者さまが医師から受けた病気や治療の説明を正確に理解されたかどうかを確認し、必要に応じて補足をする場合もあります。処置室業務にあたる看護師は処置の介助、実施、採血、注射或は検査の説明などを行います。処置には多少なりとも痛みが伴うこともあるため、その痛みが和らぐように努めます。私が患者になった時の経験として、体のどこかに手を添えてもらうだけで不思議と安心した覚えがあります。
 在宅診療の介助は、様々な理由で病院受診が困難な患者さまのご自宅に、お伺いして医師の診療介助にあたります。血圧測定、採血が主な仕事ですが、心電図検査をしたり簡単な処置なども行います。ご自宅という事もあり、患者さまもご家族さまも非常にリラックスされており、診療以外の話に花が咲くこともあります。ですから非常にコミュニュケーションがとりやすく、これが在宅診療のメリットかなー、と思います。
 当院は二次救急病院の為、昼休みも関係なく救急患者さまが来院されることも度々です。
 夕方、仕事を終え、一息ついたとき、『今日、すわったっけ?』、『疲れたねー』などと話すことがしばしばあります。でも、そんな時は大抵、心地よい疲労と満足感でいっぱいになっている時ではないでしょうか。この心地よい疲労と満足感こそ外来看護の魅力だと実感しております。こうした日々、外来看護師になり早10年の歳月が流れました。関わらせて頂く患者さまは大人から子供まで非常に幅広い方々が対象です。その色々な方々との関わりの中で、嬉しい事も悲しい事も、時にはお叱りを受ける事もありました。

 そういった出会いが、“外来看護師としての今の自分を育ててもらっているんだなー”と感じ、感謝をする今日この頃です。これからも多くの患者さまとの関わりを大切に、ステキな仲間と大好きな外来で頑張って行きたいと思っています。
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