2008.6.16

看護師になって思うこと
病棟看護師・牧田雅美

 私は以前アパレル関係の仕事をしていました。退職後クリニックの受付をしていた時に看護師の仕事を知り、そこの看護師さんに勧められ看護学校へ入学しました。“あなたなら成れるわよ”という言葉を鵜呑みにし、じゃあやってみようかという軽い気持ちだったと思います。

 入学してからは、勉強をしながら仕事する毎日で、あっという間の4年間でした。看護師になり、ICU・オペ室に配属され、毎日帰るのも遅く、緊急で呼ばれることもあり、思っていた以上に辛い勤務でした。先輩・先生方に厳しく指導されたこともありましたが、そこは命を救う現場であり、自分の仕事の重大さを痛感したときでした。ここでの経験が精神的にも強くなり、今の自分があると今では感謝しています。もっと患者さまとゆっくり関わって、回復を最後まで見届けたいという思いもあり、次の病院では外科病棟で勤務をしていました。周手術期の患者さまだけではなく、終末期の患者さまもいて、色々な人と出会い、看護師としてだけでなく、人としても多く学んだ時期でした。生まれてくる命も大切だけれども、亡くなっていく命も重いものです。人の老いや死に向き合っていくことも看護職にはとても意義深い仕事です。少しでもここの病院を選んで良かったと思ってもらえるような看護をしていきたいと思うようになりました。結婚を機に練馬へ引っ越し、スズキ病院に入職して半年が過ぎようとしています。少しずつ業務にも慣れ、患者さまとも話す時間が作れるようになりました。年々高齢者が増え、生活をきちんと支援できる介護と、医療的にきちんとサポートできる看護が必要となってきています。今でも十分にケアはできていませんが、時間の中で自分にできることをみつけていきたいと思います。

 20歳の時、きっかけは軽い気持ちでも決断していて本当に良かったです。看護師になってあまり辞めたいと思ったことがありません。これが天職だと思えるよう・・・10年、20年、働ける限り続けていきたいと思っています。
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