2009.6.14

笑顔(^^)
1病棟主任心得  井川詩子

 私は、看護師として働いてもう10年近くになります。最初の2〜3年は、とにかく必死でした。そのあとの数年は少しずつ“自分はこういう看護師になりたい”と考えるようになっていきました。そして、現在は、「患者さまのそばにいたい、一緒に笑っていたい」と思うようになりました。

 入院してくる患者さまは、何かしら病気を抱えてくる訳です。不安や心配があればさらに心細くなることもあるでしょう。体が病気のときは心も弱くなってしまうことがいように思います。病気を治療していくことはもちろんですが、それと同時に良い雰囲気作り、良い空気を作ることも大事だと思います。KY・・じゃなくて、YKと言えばよいでしょうか。どこか知らない場所へ行ったときというのは、不安や分からないことがあり、とても心細い気持ちになると思います。初めての入院となるといったい何をされるのだろうと恐怖も出てくることでしょう。
 20歳のときに体調を崩し勤務している病院に入院した経験がありますが、その時、担当してくださった看護師さんが明るく笑顔で迎えてくださいました。とてもホッとし、安心した記憶があります。通いなれた場所や毎日通っている職場であっても、笑顔で迎えられるというのはとても暖かな気持ちになることだと思います。

 笑顔というのは、心を暖かく優しくし、癒してくれます。患者さまが少しでもく笑っていられたらといつも思いながらいます。もし、私にもっと笑いのセンスがあれば、患者さまをもっと楽しい思いにさせることができるのかもしれません。しかし、残念ながら、私は、そのようなセンスはあまりないように思います。自分にできることは、いつも笑顔でいることと、そばにいることです。そして、もし、笑いのつぼというのが体のどこかにあるのなら、なんとか探し出したいなと思っています。笑わない方や、いつも怒っている方がいるなら、その笑いのつぼを押してあげれば、たちまち笑顔になるのでしょうね。そんなことを考えているこの最近でした。
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