2009.9.4

秋祭り
2病棟看護師  高橋 幸子

 9月は私にとって1番忙しく、また1番楽しみにしている月でもあります。「祭」があるからです。街中に「○○神社御祭礼」などと書かれたポスターが貼り出されると、わくわくしてきます。お囃子の音など聞こえてくると、ぞくぞくします。地元は池袋ですが、昔は浅草、神田、渋谷など、御神輿があればどこでも参加していました。よそ物という理由で御神輿からはじき出されることもありましたが、右がだめなら左側と、御神輿の担ぐ場所を変えて参加していたこともありました。(結局ははじき出されるのですが・・・)

 神奈川県茅ケ崎市の祭は、御神輿を担いだまま海の中に入っていきます。御神輿はもちろんのこと、担ぎ手も首まで海に浸かっているので全身びっしょりです。海の中に入ることなど知らなかった私は、祭会場の海岸まで友達の家から祭の格好のまま、オートバイで行きました。びしょびしょのままヘルメットをかぶり、海水をたっぷり含んだ半纏を着て帰路を運転したことを覚えています。
 最近は地元町会の祭に毎年参加しています。1t以上もある御神輿を担ぐには、人手だけでなくチームワークも必要です。ここでは、幼馴染はもちろん、この日のために集まってくる祭好きの面々。1年に1度しか顔を合わせない仲間であってもすぐに意気投合。御神輿を人の手で担ぎ、無事神殿に納めること。それだけのことですが、人との一体感と緊張感がたまりません。人のエネルギーを感じる瞬間です。

 普段の仕事もチームワークを要し、緊張の連続です。白衣を着ると仕事(ナース)モードになるように、半纏を着て帯を締めるとぐっと身が引き締まります。祭モード、オン。
白衣を半纏に着替えて、さあ、祭です。
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