2010.7.2

高校時代
病棟看護師  高本 夏音

 看護師を目指して北海道から上京し、もう8年になります。先日、親友の結婚式に出席するために久々に里帰りをしました。数年ぶりということもあり、二泊三日という短い時間でしたが、家族や友達と過ごす時間がとても楽しく有意義なものとなりました。その中で、とてもうれしい出来事がありました。

 高校時代の友達と会ったときのことです。その友達とは進路別で指導を受ける際、同じ看護系のグループで一緒でした。そのグループは6人程のグループでしたが、みんなで看護学校の情報を集めたり、説明会に参加したりしていました。また、放課後補習を受けることもくあり、担当の先生がいました。その先生は普段は英語の先生ですごくおもしろく、授業中にギャグを言うような先生でした。ゲームのマリオに出てくるノコノコ(亀のキャラクター)にそっくりだったので、みんなに“ノコノコ”と呼ばれていました。卒業後の進路が決まるまで私たちはノコノコが担当で、最後まで相談にのってくれました。私が無事に看護学校に合格した時も「高本なら大丈夫!立派な看護師になれる。」と一緒に喜んでくれました。
 高校を卒業して8年、先生とは一度も会っていないし、連絡も取っていませんでした。そんな中、地元で看護師として働いている友達が偶然にも会ったというのです。友達はすぐに気づいたそうですが、8年も経っているし、先生は覚えていないだろうと思っていたら声をかけてくれたというのです。世間話や近況の話をしている中で、みんなはどうしてる?と覚えていてくれていたそうで、私のこともいろいろ聞いていたと話してくれました。私はそのことを聞いて、驚きとうれしさで胸がいっぱいになりました。
 私たちにとって先生は一人しかいないけど、先生とってはたくさんの生徒の中の一人です。覚えていてくれたこと、また、8年も経っているのに気にかけていてくれたこと、すごくびっくりしましたが、私のなかで頑張っていかなくては!と、力になりました。

 長い月日、遠くの土地、私の知らないところでも応援してくれる人がいる、その思いを大切にし、日々頑張っていきたいと思います。
Copyright© Kouseikai Suzuki Hospital All Rights Reserved.