私は猫を飼っています。私が高校生の時、学校帰りに拾ってきました。拾った当日は、どちらかというと犬派だった父に、「犬ならまだしも猫なんか拾ってきて」と言われました。しかし、次の日の仕事帰りには、首輪や食器、大量のおもちゃを買ってきたり、「猫がこんなにかわいいとは思わなかった」と一番メロメロになったのは父でした。子猫の魅力恐るべし…といったところでしょうか。
そのためか、今も一番父に懐いています。帰ってくると飛んで行ってお出迎え、寒い時期の定位置は父の膝の上です。無理にどかそうとすると、「ウニャ~」とクレーム。まさにお猫様、です。一方で私は明らかに格下認定されている様子。撫でたり、一緒に寝たりはさせてくれるのですが、少しでも機嫌が悪くなるとひっかく、かみつくは当たり前です。猫の中での我が家のヒエラルキーは、父>母>猫>私、なのは確実でしょう。常々「拾ってきたのは誰だっけ?」と言ってはいますが、本“猫”は「生まれた時からこのうちの子ですが何か?」のような顔をして、大あくびをしています。
いくらひっかかれようが、夜中にお腹の上をドスドス歩かれようが、それでもかわいいと思ってしまう私も、十分に猫の魅力にやられていると思います。アニマルセラピーという言葉がありますが、まさにその通りだと思います。どんなに疲れた日でも、嫌なことがあった時でも、温かくて柔らかい体を撫でていると、全部吹き飛んでしまいます。
ペットを飼うということは、最後まで面倒をみるという責任もあり、大変なことも多いですが、それ以上の幸せを与えてくれるものだと思います。
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