私は旅行が好きです。この文化に触れたい!この世界遺産が見たい!この食べ物が食べたい!と思うと頭の中で旅行の計画が始まります。友達や家族と行く旅行も楽しいですが、一人旅も多いです。一人で行ったこともない土地に行き、そこでどう過ごすかを考えるだけでもワクワクします。確かに不安はありますが、それ以上に非日常を感じ、食べたことのない料理に舌鼓を打ち、見たことのない景色に感動する。そして旅行先のちょっとした出来事や出会いに喜びでいっぱいになります。
今回は初めて一人で海外旅行をしたトルコ共和国での思い出を書きたいと思います。
トルコを選んだ理由はヨーロッパとアジアの境目にあり、色々な文化を感じられると思ったことと、イスラム教の国に行ってみたいと思ったからです。トルコ最大の観光地であるインスタンブールは新市街・旧市街・アジアサイドと3つのエリアがあり、エリアごとに違う町並みを垣間見ることができます。街を歩くだけでも楽しくて仕方がなかったです。特にブルーモスクは名前の通り、イズニックタイルでブルーに染まっていて、私は始終上を見上げていたのを覚えています。ブルーモスクの反対側にはアヤソフィアという大聖堂があります。東ローマ帝国時代は教会として使われていましたが、その後オスマントルコに攻められるとモスクとして変化していきました。教会時代に作られたキリストのモザイク画がある一方で、アッラーの名前が刻まれた文字盤が一緒の空間にあるのです。時代の波に翻弄されたことを気付かせてくれる一方で、アジアとヨーロッパの境に位置するイスタンブールならではの寛容さを感じました。イスラム教の国ですが、戒律も緩やかで、アルコールを買うこともできます。ラクという蒸留酒は水を入れると透明から白く濁るため、目でも楽しめました。
またトルコ料理は世界3大料理と言われていますが、農業大国で自給率が100%であるため、野菜を使った料理が多かったです。また食事に関してもヨーロッパとアジアが混合するものが多く、お米を使ったピラフのような料理を食べる事ができました。
そして一番の思い出は博物館に行った帰り、迷子になり、トルコ人のおばあさんが道案内をしてくれたのが一番の思い出です。ただの迷子ですが、命の恩人だと思っています。本当にあのときは日本に帰れないのではないかと、泣きそうになりました。
こうして旅をすることでたくさんのことを見聞きし、触れ、出会いを得ることができると私は思います。それがわたしを作る新たな糧になるのです。学生時代の恩師に「看護師は看護のことで頭がいっぱいになってしまう人が多い。看護バカになってはいけない。たくさんのことに興味を持って。」と言われた言葉が旅をするきっかけになりました。たくさんのことを知りたいと思う気持ちは、仕事でも活かされていると思います。今後も仕事とプライベートを両立し、人生を楽しんで行きたいと思います。
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